CCaslII(Linux版)

CCaslIIは,情報処理技術者試験の仮想コンピュータ「COMETII」,そのアセンブラ言語「CASLII」のシミュレータです。アセンブラcaslasm,リンカcasllink ,シミュレータcaslsim ,デバッガcasldeb,で構成されています。実際のアセンブラ、リンカ、デバッガと似たインタフェース、操作方法を目標に開発しました。本格的なシミュレータに仕上がっています。

特徴

主な特徴は次のとおりです。

  1. 情報処理技術者試験センター発行の「(CASLII)アセンブラ言語の仕様」に完全準拠です。
  2. 別々にアセンブルしたプログラムをリンクできます。つまり、モジュール別プログラミングが可能です。
  3. アセンブル時におけるエラーは厳しくチェックします。
  4. 本格的なデバッガを備えています。
  5. デバッグにおいて、シンボリック(ラベルによる)デバッグができます。
  6. マイクロソフトのMASM、LINK,SYMDEBライクであり、これらに慣れた人にとって非常に使いやすくなっています。
  7. このシミュレータに慣れた人は、実際のアセンブラ、リンカ、デバッガも簡単に使用できるようになるでしょう。

CCaslIIはフリーソフトです。

動作環境

Linux32ビット版です。Fedora32ビット,64ビットやLinuxMint64ビット等で動作確認をしています。64ビットLinuxでも問題なく動くと思います。

イメージ

ccasl2_linux

ダウンロード

下のダウンロードをクリックしてください。
ダウンロード(ccasl2-4.10.tar.gz 89.4KB)

インストール

適当なディレクトリ(ホームディレクトリなど)にccasl2-4.10.tar.gzをコピーし,

tar zxvf ccasl2-4.10.tar.gz

と入力してください。そのディレクトリに新しくccasl2-4.10 ディレクトリが作成され,その中に
必要なファイルが展開されます。使用方法は、readme.txt(文字エンコーディングはUTF-8)
をお読みください。例を挙げてわかりやすく説明しています。

バージョン履歴


2011.11.21 CCaslII Ver 4.10 公開

  • 文字エンコーディングをEUC-JPからUTF-8に変更しました。
  • casldebにおいてEコマンドによるメモリ内容更新処理の不具合を修正しました。
  • casldebにおいてRコマンドによるレジスタ内容更新処理の不具合を修正しました。
  • その他


2003.11. 2 CCaslII Ver 4.09 公開

  • INマクロにおいて,文字入力の途中でEOFを入力したとき入力途中の文字は
    破棄するように変更しました。


2003.6.15 CCaslII Ver 4.07 公開

  • RedHat Linux 9 に対応しました。


2002.11.3 CCaslII Ver 4.06 公開

  • デバッガcasldebにおいて,入力をファイルにリダイレクトした場合,無限ループにはまる
    バグを修正しました。


2002.10.1 CCaslII Ver 4.05 公開

  • SUBAにおいてFRの変化が正しくない場合があるバグを修正しました。
    	LAD   GR1,0
    	SUBA  GR1,=-32768
    

    これを実行するとFRのOFフラグは1となるべきだが0となっていた。

  • 平成13年5月25日発表の仕様変更(RPUSH,RPOPの追加)に対応しました。


2001. 4.21 CCaslII Ver 4.03 公開

  • CPAとCPLにおいてFRの変化が正しくない場合があるという重大なバグをとりました。
  • その他。


2001. 1.28 CCaslII Ver 4.02 公開

  • Windows版をLinuxに移植